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    百まいのドレス

    • 2007.04.11 Wednesday
    • 23:33
    百まいのドレス
    百まいのドレス
    【作】エレナ エスティス 【絵】ルイス スロボドキン 【訳】石井桃子

    石井桃子さんが100歳を目前に、半世紀ぶりに改訳されたアメリカの名作。
    『百まいのきもの』から『百まいのドレス』に生まれ変わったそうです。
    書店に行ったら「石井桃子さん100歳記念フェア」のコーナーがあり、そこで
    気になっていた『百まいのドレス』。
    先日、図書館にもあったので早速借りてまいりました。

    このものがたりは、貧しいポーランド移民のワンダという少女をめぐる、人々の
    間の差別や心の葛藤を描いたおはなしです。
    ワンダというちょっと変わった名前のその少女は、、いつも同じはげちょろけの
    青いワンピースを着ているのに、「百まいのドレス」を持っていると言い張り、
    クラスの人気者ペギーをはじめ、ベギーの親友マデライン達にいじめに遭います。
    しかし、ワンダはそんないじめにも負けず、自分だけの世界に夢を描き、希望を
    持って生きている姿が、なんとも微笑ましく逞しいのです。
    ある時、学校で開かれたデザインコンクールで優勝したのは、なんとワンダでした。
    しかし、その作品を残したままワンダは転校してしまいます。
    いじめを後悔するマデラインという少女の心情もまた、手にとるようよくわかり、
    しみじみとしてしまいます。マデラインは、よくないことだと思いながらも、ワ
    ンダのいじめをだまって見ていました。でも、ワンダがいなくなったと知った晩、
    ワンダのことを思い、後悔して眠れなくなります。そして誓うのです。
    もし、かわった名まえの子や、かわったかっこうの子を、いじめる人がいたら、
    はっきり、いうことにしよう。ワンダのあいだにおこったことは、もうとりかえし
    がつかないとしても、これからは、もう二どと、ほかの人をふしあわせにするよう
    なことは、するまい。

    クラスの人気者ベギーもまた、ワンダへのいじめを後悔し、マデラインと一緒に、
    ワンダへ謝りの手紙を書きますが、ワンダからの返事はありません。
    ところがある日、クラスのメーソン先生のもとにワンダからの手紙が届きます。
    そこには、クラスのみんなへ、思いがけないクリスマスプレゼントのことが書かれ
    てあるのでした。
    貧しい上、いじめに遭っても強く逞しく、優しい心を持っているワンダの姿に心を
    打たれ、またマデラインの心の葛藤を思うと、もう最後は思わずウルウルしてしまっ
    た私でした。

    このものがたりは第一次世界大戦中、作者のエレナーが小学校時代に、同じ服ばか
    り着てくるポーランド人の女の子がいて、その子が、学期途中で転校して行ったと
    いう出来事が、本当にあったそうで、マデラインの心情は、作者自身の思いを反映
    しているのだろうということです。
    そして、半世紀ぶりに改訳された石井桃子さんが、1番強く感じたのは、こんな
    思いなのだそうです。
    ワンダにもマデラインにも、そしてどの子にも、生きていく世界がもっと明るい
    世界でありますように、という祈りの思いでした。マデラインが考えに考えぬいた
    あげく、やっとたどりついた、「だまって見てなんかいないこと」という決意が、
    この物語を読んだひとりひとりの子どもたちの胸に届くことを願っています。


    優しさ、そしてと勇気を持つことのと大切さが、心に残る1冊となりました。
    実は、通勤電車の中でこの本を読んでいたのですが、夢中になっていた私は、
    なんと乗り過ごしてしまったのでありました。ひと駅だけでしたけどね(笑)
    たて続けに2回読みましたが、今度は是非、娘と一緒に読みたいと思っています。

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    • 2014.03.19 Wednesday
    • 23:33
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      コメント
      ♪ひつじさわさんへ
      ごきげんよう!

      >いろいろ経験して大人になってゆくのです。ただ、必要以上に傷つかないように大人は見守っていなければと思います。

      おっしゃるとおりですね。
      経験から学ぶのは、大人になった今もそうです。
      子どもの成長と共に楽になる部分と、逆に深いところに来る
      心の問題、
      難しくなりますが、大人はある時は見守り、ある時はケアしてあげなければなりませんね。

      ひつじさわさんのクローゼットの中、想像しちゃいます。
      ゴージャスなドレス達が出番を待っていることでしょうね〜
      • はらぺーにょ
      • 2007/04/16 8:32 AM
      ごきげんよう。ひつじさわです。

      「いじめ」は大いに経験ありです。
      いじめられたこともいじめたことも。
      「いじめ」はいろいろな条件や環境が複合して発生するものだと思いますが、突詰めれば器の小ささが招くものだと考えます。だから、まだまだ成長途上の子供たちに「いじめ」が発生するのは仕方がないこと。
      いろいろ経験して大人になってゆくのです。ただ、必要以上に傷つかないように大人は見守っていなければと思います。

      いい大人の「いじめ」は卑しい品性に悲しくなります。
      まあ、それも追い詰められての防衛のスタイルかもしれませんが。

      ところで、邸のクローゼットにはドレス(?)100枚くらいはあるんだけど。。。
      こんなこと言ったらいじめられちゃうかな。
      • ひつじさわ
      • 2007/04/15 12:06 AM
      ♪rucaさんへ
      またまたコメント頂きありがとうございました。
      rucaさんの心の内を教えて頂いたこと、嬉しくありがたく思っています。
      みなさんからのコメント、頷けることばかりでとても勉強に
      なりました。
      rucaさんにも子どもの頃の忘れられない経験があったとは・・・
      誰でも1度は通る通り道、試練があるのかもしれませんね。
      経験して初めてわかること、気づくこと、人の気持ちなどを
      学んで行くのでしょうね。
      先日、娘がお友達とちょっとしたトラブルがあった時、
      私は娘に言葉には気をつけなくてはいけないとか、ちょっと色々言い過ぎたようで
      娘からは「どうして私ばかりそんなに気を遣わなければいけないのか」
      なんて言われてしまったのですよ(ーー;
      たしかに気を遣いすぎるのもよくない、子どもは子どもらしく
      自然体でいいのだと思いながらも、ちょっと戸惑ってしまい
      情けない母でした。
      「気持ちの共有」本当におっしゃるとおりですね!!
      私は日頃、娘と接する時間がとても短いので、せめて一緒に
      本を読んだりして共有する時間をつくりたいと、あらためて思いました。
      まわりのお友達への目配り気配りも心掛けたいものです。
      安易で中途半端な記事だったのに、rucaさんの思いや大切なことを教えて下さりありがとうございました。





      • はらぺーにょ
      • 2007/04/14 11:20 PM
      ♪こももさんへ
      TBありがとうございました。
      こももさんは「百まいのきもの」の方を息子君と読まれたのですね。
      改訳版とどのへんが違うのか、比べ読みしたいです。
      昔と今と、環境や生活の変化があっても、変わらないのが
      心の問題で、ますます深刻になっている気配がしますね。
      何気ないひとことで自分が傷つくように、私も人を傷つけて
      いるのだろうなと思います。
      ましてや子どもはもっとストレートですものね。
      これは本当に誰でも現実にありうることなんだろうなと思います。
      みなさんのコメントを拝見して、やはりそうした経験は私ばかりでなく
      傷跡のように記憶に残っているものなのだなと思いました。
      でも、そういう経験をして学ぶことでもあるのですね。
      マデラインが後悔して誓ったように…
      そして、今親としてできることは、rucaさんがおっしゃるように(↓)
      子どもと気持ちを共有することなんだなと思いました。
      こももさんのように、一緒に本を読んで一緒に泣いたり、笑ったりすることは
      とても大切な時間ですね!
      ここのところまた忙しくて、まだ「百まいのドレス」を娘と
      読んでいませんが、
      この週末には絶対読もうと思っています。
      • はらぺーにょ
      • 2007/04/14 10:49 PM
      はらぺーにょさん、おはようございます。

      はらぺーにょさんの書いてくれたことと、他の(お顔馴染みの)方のコメントを読んで、またまた来てしまいました。
      私にも、小学校高学年の時の切ない思い出があって‥無視したとかされたとか、家が大きいとか借家だとか、そんなことでしたが、やはり誰とも口をきけなかった時の寂しさは、そう簡単には忘れられません。でも、もしかして(安易に言ってはいけないのかもしれないけど)、そういうことって、誰でも一度は経験することなんじゃないかな、とも思うのです。そしてその時の苦い気持ちと、経験から、それが人間にとって恥ずべき行為であることを学ぶのかなって。(もちろん、いじめいじめられることを容認しているわけではなく、しだいに陰湿かつエスカレートしている現実は見過ごせませんが)
      じゃあ、今、親になった自分に何ができるかと言えば、「気持ちの共有」かなと思うのです。こももさんのように、息子さんと一緒に本を読んで泣く、泣けるということ。もしも、息子さんが友だちとの関係をうまく築けず、互いに傷つくようなことがあったとしても、「同じ本を読んで一緒に泣いてくれたお母さん」の存在はとても大きなものだと思います。自分がされて悲しかったこと、つらかったことを、他の人にしないようにするためには、その悲しさを共有してくれる人がやはり必要で、逆にいえば、そういうバックボーンがある子は、自分の力で、友だちとの関係を築いていかれるのでは、と思ったりしています。
      それと、もうひとつ大事なのは、自分の子どもだけのことを考えず、その友達や、同じクラスの子や、近所の子どもたちのことも、なるべくケアしてあげるというか、見過ごさないことかなあなんて‥。

      長々と、とりとめもなく書いてしまって、すいません。でも、はらぺーにょさんが記事にしてくれたおかげで、自分ひとりで読んでいた時に漠然と思っていたことを、言葉にすることができました。ありがとうございます。
      • ruca
      • 2007/04/13 11:00 AM
      以前、息子と一緒に読みました。
      涙があふれてきて、二人で泣いた本の中の一冊です。
      遊びがイジメに変わるとき、何気ない一言で誰かを傷つけるとき、誰にだって起こりうる現実。それが、半世紀も前から(背景は違っていたとしても)何ら変わっていないことが、ショックでした。イジメは、人間の性みたいなものなのかなあと・・・。
      ラストが救いであったことに、希望を見出したいです。
      • こもも
      • 2007/04/13 9:40 AM
      ♪フラニーさんへ
      こんばんは。
      フラニーさんの経験、おはなしして下さりありがとうございます。
      私にも小学校時代、少し似たような経験あります。
      ある日遊ぶ時、私だけ誘ってもらえなかったこととかあり、ショックでした。
      でも、その逆のような立場にもなっていたし、本当にそういう経験って
      覚えているものですね。
      だからなのでしょうかね、読んでいてワンダを思う気持ちと同時に、
      マデラインがとても気になり、印象深かいものでした。
      されたこと、してしまったこと、どちらの辛い思いや心の葛藤も
      取り返しはつかないけれど、”許すことで許される”のかもしれないと思うのです。
      今だからこその石井桃子さん改訳の意味をもう1度噛みしめながら
      今度は娘と一緒に読んでみたいと思います。
      • はらぺーにょ
      • 2007/04/12 11:57 PM
      ♪新歌さんへ
      新歌さん、こんばんは。
      私も最初、書店でこの表紙に見とれたのですよ。
      その後、石井桃子さん100歳にして「100枚のドレス」の改訳と知り、
      興味が沸いた本でした。
      読んでみたら、まさに今問題のいじめに繋がるお話であり、
      100歳になられた石井さんから、今を生きる子ども達への
      明るい希望の祈りも
      込めた改訳でもあることを知り、感銘を受けました。
      それにしては、気持ちだけ急ぎ安易な記事となってしまいました。
      子どもが成長する共に、心の中も奥深〜くなるのだろうとは思っていましたが、
      いじめ問題…本当にとても難しく思います。

      ”深い闇を照らす一条の光が注す時が必ず訪れる。”
      今、ふと思い出したあさのあつこさんのいじめに大しての言葉ですが、
      どうか、子ども達を明るい方向へ導いてあげられるような動きが、
      できないものでしょうか。
      まずは、私も親子で話し合ってみたいと思います。
      また、新歌さんの思いもお聞かせください。
      • はらぺーにょ
      • 2007/04/12 11:19 PM
      このお話、自分の思い出とリンクしてしまうので、ちょっと切ないです。
      4年生のときに、クラス女子全員が口を聞いてくれないという時期が1週間あって、でもそれはわたしに限ったことではなくて、対象が次々うつっていくゲームのようなもの。
      だから、孤独な1週間のつらさもあったけれど、わたしもマデラインと同じつらさが今も残っていて、なんとも言えない気持ちになるんですよね。
      されたことって忘れない。けれどしてしまったことも残ってる。
      今だからこそ、あらためて石井桃子さんが改訳されて出された意味があるような気がしています。
      ♪rucaさんへ
      こんばんは。rucaさんの思いを教えて頂きありがとうございます。
      『百枚のきもの』の方も気になっていて、読み比べてみたいと
      思っていたのです。
      本当は両方読んで、娘の感想も聞いてみた上で記事を書けばよかった
      のに、なんだか早く書きたい思いが先行して、気持ちが高ぶってしまい
      中途半端な記事になってしまったと感じています。
      いじめ問題は、この場だけではなんだか上手く言えない思いもあり、
      とても歯がゆいのですが、双方の環境の違い、意識の違いなど、
      色々な要因があり、私も非常に難しいと感じています。
      娘の小学校にも外人の子がいて、どうやら名前のことで、いじめのような
      ことがあったとかで、その後、名前の呼び方が変わったと聞いています。
      その子が今、どんな思いでいるのかはわからないのですが。
      実はつい先日、娘も近所のお友達とちょっとしたトラブルみたいなことが
      あったのですよ。日頃仲良くしていると思っていたのに、どうやら娘の何気
      ない言動に、お友達にとって気になることがあった様子で、親である私も、
      ちょっとナーバスになってしまいました。
      娘には、ちょっとしたひとことが相手を傷つけていることもあるし、
      自分がイヤだと思ったことは人にしてはいけないと言ってますが、
      だからと言って、まわりを気にし過ぎて言いたいことが言えないようになる
      のもよくないなと思うし…
      ああ〜ダラダラと、なんだかうまくまとめられませんが、私はこの物語を
      読み、切ない思いを感じた同時に、ワンダが見つけ出した世界とマデラインの
      後悔と誓いに、それぞれの立場に、それぞれの希望のかけらのようなものが
      見えたのでした。
      rucaさん、また思うことがあったら是非教えてください。








      • はらぺーにょ
      • 2007/04/12 10:15 PM
      綺麗な表紙で、思わず見とれてしまいました。
      石井桃子さん、100歳におなりなのですか!びっくりしましたよ。

      この本が改訳されたのも、今の世の中に必要な
      「考え」を呼び起こしてくれそうな期待を込めて
      ということなのでしょうか。

      rucaさんの仰るように、もうすでに
      ひとくくりで単純に解決できるような問題では
      なくなってきていますね。
      自分の子とは関係のないところで起こっているとしても
      親子で真剣に考えていくべきことだと思いました。
      はらぺーにょさん、こんにちは。

      「百枚のきもの」と「百枚のドレス」では、どう違うのかなあと思っていました。2月ごろに開き読みの先輩より、この本のことを聞き、図書館で私が借りたのは「〜のきもの」の方。そして書店では「〜のドレス」を見かけたので。

      いじめ問題がヒートアップしてますよね。もちろん避けて通れないことなんだけど、私はひとくちに「いじめ問題」とか「いじめ」と言ってしまうことがなんだか納得いかなくて、その話題が開き読みのミーティングで出たときも、黙っていました。ひとりひとり心の葛藤があり、立場があり、状況がありなのに、簡単に「いじめてる」「いじめられてる」って括ってしまっていいのかなあと思ってしまうのです。
      『百枚のきもの』には、家庭の貧しさの問題がありましたよね。子どもが自分の力ではどうすることもできないことだけに、息詰まるような切なさを、読んでいて感じました。
      • ruca
      • 2007/04/12 2:21 PM
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      • 2007/04/13 9:41 AM

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